ロック (講談社現代新書 (776))
strong>本, 北中 正和
によって 北中 正和
4.4 5つ星のうち1 人の読者
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筆者は努めてロックのルーツから時代順にロックの進化の過程を辿っている。ロックも社会の文化の一部であることから、必要に応じて各時代の社会背景にも触れており、その意味で社会学的な観点も併せ持っていると言えるかもしれない。しかし決してペダンティックな書き方になっていないため、客観的なロック史の入門書として良書と言えるだろう。評論家によっては、ご自身の強い観念・価値観によって特定のジャンルの意義が否定的に語られたり、逆にただの礼讃本になってしまうこともあるが、本書はできるだけ中立的な立場で書かれている点が好ましい。発行年の関係で1980年代中盤くらいまでのロックの変遷しか語られていないが、2015年現在読み直してみても、その時点までのロック史を俯瞰するには、十分な価値を備えていると思う。時代が下れば過去の音楽の再評価も行われはするが、本書は時間の経過によって損なわれない基礎的情報が分かりやすくまとめられており、啓蒙書としての目的を十分果たしている。
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